夏日題悟空上人院 唐 杜旬鶴
三伏閉門披一衲 兼無松竹蔭房廊 安禅不必須山水 滅却心頭火亦涼

かじつ ごくうしようにんの いんに だいす さんぷく もんを とざして いちのうをひらく
かねて しょうちくの ぼうろうを かげらすなし あんぜんは かならずしも さんすいをもちいず
しんとう めっきゃくすれば ひもまた すずし とう とじゅんかく
暑い三伏のとき、門を閉ざして、僧衣を着ています。そのうえ、松や竹が部屋や廊下に涼しげな陰を作っていません。
禅の境地は、必ずしも静かな山や川を必要としません。暑いと思う心を消し去ってしまえば、火でさえ涼しく感じられるものです。
三伏;三伏は暑さの最も厳しい時期を言う。夏至のあとの三番目の庚(かのえ)の日を初伏といい、四番目の庚の日を中伏といい、立秋のあとの最初の庚の日を末伏というそうです。この三つを三伏と称するそうです。
漢詩歳時記 新潮選書 渡部英喜を参考にしました。